欄間の制作工程
①図案を描く
欄間の場合は裏側からも見られるように、手前になる部分と奥になる部分のバランスを考えて
描きます。例えば梅ならば、手前、中間、奥になる枝を意識して枝ぶりを考えてえがきます。
②糸鋸作業
図案をカーボン紙で木に写し、余計な部分を糸鋸で取り除きます。
③表側の荒彫り
荒彫り用のノミで彫っていきます。彫刻の善し悪しは荒彫りで決まるほど大事な作業です。
④裏側の荒彫り
裏側を彫る時は馬(台)に載せます。裏側には図案が描いていないので、鏡を下に置き、表の
彫りを見て上げ下げが逆になるよう考えながら描き、彫っていきます。
⑤覆輪(ふくりん)を仕上げる
欄間の淵になる部分の内側を大きなノミで仕上げます。
⑥仕上げ
表と裏を彫刻刀で細部まで彫ります。
⑦枠入れ
建具屋さんに寸法どうりに枠をはめてもらいます。
⑧駄目直し
建具屋仕事後の覆輪からこぼれた部分などの仕上げをします。
⑨完成
かんなで枠の寸法を微調整しながら、欄間を梁に納めます。
コメント