今週末に開催される「第73回 近畿高等学校バスケットボール大会」において、約70年ぶりに新調されることとなった新しい優勝トロフィーの制作を担当させていただきました。

今回の新調は、大会の特別協賛(スポンサー)企業である引越革命株式会社様からの特別なご依頼により実現したものです。「高校生たちが本気で憧れ、手にした瞬間に心から誇れる象徴を作りたい」という高体連の皆さまと引越革命様の熱い想いを受け、「井波彫刻」の技術を駆使し、一点一点魂を込めて彫り出しました。
今回のトロフィー最大の特徴は、接合を一切行わない「100%完全無垢の一本木」から彫り出している点です。
井波彫刻の特徴でもある一つの塊から全て彫り出す事により存在感と立体感を意識して制作しています。
さらに、男子の部・女子の部でそれぞれの躍動感や気品を表現するため、異なる種類の木材を使用しました。
男子の部はウォルナットを使用してコート上で激しくぶつかり合う、男子選手たちの「力強さ」と「重厚感」を表現しています。
女子の部は華麗でしなやかなプレーを見せる、女子選手たちの「美しさと気品」を表現しています。
トロフィーの上部には「近畿」の文字とバスケットボールをあしらい、中央から下部にかけては、今まさにシュートやディフェンスへ向かって高く跳び上がろうとする選手たちの姿を立体的に彫り込んでいます。
10年、50年と時を経るごとに木特有の色艶が深まり、これから刻まれるであろう傷さえも、歴史の誇りとして輝き続けてくれると思っています。
今週末、コートの上で最高に輝く未来の王者たちへ、このトロフィーが手渡される瞬間を心から楽しみにしています。




〈追記〉
近畿高等学校バスケットボール大会は28日決勝戦が行われ男子優勝校が東山高等学校(京都)女子優勝校が京都精華学園高等学校(京都)となり幕を閉じました。表彰式で当工房で制作した木製トロフィーが優勝校に手渡されました。


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