木彫りを楽しむための初心者向けアドバイス
木彫りは、木という自然素材と向き合い、無心になって作品を作り上げる、とても魅力的な趣味です。初心者の方が楽しく安全に取り組めるよう、いくつかのアドバイスをお伝えします。
1. 道具と材料選びの基本
- 彫刻刀 まずは基本的な種類の彫刻刀(平刀、丸刀、三角刀など)を揃えましょう。彫刻刀の切れ味は仕上がりに直結するため、常に研いでおくか、切れ味の良いものを選ぶことが大切です。
- 木材 初心者には、柔らかめで刃物が通りやすい木材がおすすめです。シナ材、ホオノキ、カツラ、ヒノキ、クスなどが向いています。いきなり大きな作品に挑戦せず、手の中で扱いやすい5センチ角程度の小さな木材から始めるとよいでしょう。
2. 安全な作業のために
- ケガの防止 刃物の前には絶対に指を出さないように注意してください。利き手と逆の手の親指で刃の根元を押さえて削る「押彫り」の技法は、力を入れやすく、ケガの防止にもなります。
- 無理をしない なかなか木が削れないときは、無理に力を入れず、「逆目」になっていないか確認しましょう。木の繊維の向き(木目)を意識することで、スムーズに彫ることができます。 また、彫刻刀の刃先が丸まって切れ味が鈍くなって削りにくくなります。そういう時に刃先が滑りケガをする事が多いです。切れ味が落ちたと思う時は彫刻刀の研ぎ直しをしましょう。
3. 彫り方のコツ
- 木目に逆らわない 木には繊維が走っています。意図しない部分まで削れてしまう「ささくれ」を防ぐため、削りたい部分の手前で一度繊維を断ち切るように彫り進めるのがコツです。
- 焦らず、少しずつ 一度に深く彫ろうとせず、少しずつ形を削り出していく意識が大切です。図面を描き、それに沿って少しずつ彫り進めましょう。
4. 楽しむ姿勢を忘れずに
- 失敗を恐れない 最初から完璧な作品を目指す必要はありません。たくさん彫って経験を積むことで、技術は自然と身につきます。
- 小さな作品から始める 小さな作品を複数作ることで、荒彫りから仕上げまでの全工程を繰り返し経験でき、上達が早まります。
木彫りは年齢に関係なく始められ、長く楽しめる趣味です。ぜひ、気軽に挑戦してみてください。
